SANBI専属の毛髪診断士に髪について聞いてみました
━━━髪の基本知識について教えてください
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- 一番外側はキューティクル(毛小皮)という薄い膜で、毛を保護して光沢を与えます。髪の傷みはキューティクルにみだれが生じることから起こります
- その内側はコルテックス(毛皮質)と呼ばれるところで、水分を保持し、髪の強度や髪色を決定しています
- 一番内側は、メヂュラ(毛髄質)とよばれ、軟らかい髪の人はない場合もあります
- 弾力や透明感、動きのあるツヤは毛髪全体で決定されます
━━━ブラッシングが髪に与える影響とは?
- 「ブラッシングは髪にいいと言いますが、その一方で静電気がおこるからよくないとか。ブラッシングをすると毛がはえるとか・・・・結局のところどうなのですか?」確かに毛穴に詰まった余分な皮脂をとることで、毛根の衛生を保ち、細菌や酸化によっておこる毛根の炎症を防ぐことができます。せっかく使用している育毛剤も、毛根がつまっていては薬剤本来の効果は期待できませんよね。ただ、ブラッシングをすると髪が生えるというのは言い過ぎで、脱毛の治療にはなりません。
━━━静電気というのは??
- ブラッシングをすると、毛流れが整い、キューティクルがそろうので、髪にツヤがうまれます。でも、ブラッシングを行うと少なからず静電気が発生します。「静電気が発生すると、どうして髪によくないのでしょう?」静電気は、髪の保護機能をもつキューティクルがひらいてしまいます。そこにブラッシングの摩擦がおきると、キューティクルの損傷がおこり、ツヤのない傷んだ髪になってしまいます
━━━じゃあ、どうすればよいでしょうか
- まずは、静電気が発生しにくいブラシを選びましょう。木製ハンドル、獣毛ブラシというのがもっとも静電気が発生しにくい素材の組み合わせです。
- 髪(人毛)と獣毛(毛皮)は同じ位置なので、ほとんど静電気が発生しません。
- 反対に、金属のピンブラシなどは静電気が発生しやすいので、静電気を気にされる方にはおすすめできません。木製ハンドルは帯電列上では、静電気が起こりやすいようにみえますが、木に含まれる微量の水分が帯電した電気を外に流してくれるのです。SANBIのブラシは木製ハンドルのラインナップが多いので、髪の長さと毛質で自分の髪にぴったりなブラシを選べると思いますよ。それから、ブラッシングは毛先からおこないましょう。毛先、中間、根本の順に、毛流れに沿って行ってください。根本から一気にブラッシングすると、毛先の先端部分に一番負荷がかかります。それに伴い、枝毛、切毛が多くなります